++長いです。++
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2001-12/4 (Tue)
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そういえば土曜日に、 後輩が1人辞めました。
彼女は今年4月に入ってきたばかりだったのですが、 ここへきて辞めてしまったのは残念でなりません。 入社前の研修期間の時から見ていたので 彼女の成長ぶりは恐らく私が社内で1番知っているのでしょう。 だからよけいに残念で。 磨けば確実に光るコだと確信していたので 1年経ったら特効も教えようかと考えていた事もあったのですが。
しかし彼女が辞めざるを得なかった状況も わかる気がするんです。 彼女の地元と私の地元は同一地域内とも言える場所で 平たくいえばまあ、同じ田舎の人間がすむ所で。 やはりこの業界に勤めていると どうしても帰りが遅くなってしまうのが常です。 しかしウチの会社はなるべく残業をしない方針なので 暫く前までは早くに帰れていたんです。
ところが最近は急ぎの厄介仕事ばかりがどっさり入って (これはもう社長のミスと言っていいと私は思うんですが) ずぅーっと皆帰りが遅い日々が続いてたんです。 彼女はバスを利用してたので 遅くなる度に最終バスの時間に間に合わなかったりで 恐らくそれが原因で親に辞めるように言われたのでしょう。 語弊があると思いますが 田舎のまともな人間なら大抵がそう言う事でしょう。 実際私も実家暮しの時はよく言われました。
今まで「いいよいいよ」で先に帰させてたのが この結果を導いた大きな要因だと思うのですが 私は最初からそれには反対でした。 確かに最初から残らせるのも酷だとは思いますが 1、2ヶ月経った時点で 普通に(業界の普通なんて端から見ればおかしいでしょうが) 仕事をさせた方が良かったような気がします。 そうすれば親も本人もこの業界の大変さが理解出来たと思うのです。
第一はじめに 「この仕事は遅くなったり家に帰れなかったりする事は当たり前だから それを覚悟出来るのなら入っておいで」 と彼女にも言ったはずです。 入社した時点で親もその事を理解したものだと思っていたのですが…。 残念な事に彼女の熱意を十分に汲み取ってはくれなかったようです。
今更何を言っても仕方の無い事なのですが アニメーション業界は本当に大変な世界です。 もし周りに目指している人が居たならば 十分にその事を理解してあげて下さい。 そして目指している人はその熱意をもっと表わして欲しい。 その熱意が周囲の人にちゃんと伝わるように。
途中用事で抜けてたので彼女に最後の言葉をかけてあげられなかったので 本人はココを知りませんが私の思った事を書きました。 光がなければ影は作れない。 でも本人がいるからこそ光もあるし影もある。 別の道を行く事になるけど また別の光を見つけ、新たな影を生み出して欲しい。 今までお疲れ様でした。 これからも貴女らしく生きて下さい。
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たむたむ日記帳
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